妊娠中のトリコモナス症に対する介入

著者の結論: 

単回投与のメトロニダゾールはトリコモナス症の寄生虫学的治癒をもたらす可能性があるが、本治療が妊娠アウトカムに何らかの効果があるか不明である。より多数のパートナーが本治療を使用した場合、治癒率はおそらくより高くなると考えられる。

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背景: 

膣トリコモナスによる腟炎は、最もよく見られる性感染症の一つである。トリコモナス症は妊娠中の女性にも罹患するが、早期産および他の妊娠合併症を起こすか明確には立証されていない。

目的: 

本レビューの目的は、妊娠中のトリコモナス症に対する様々な治療の効果を評価することである。

検索戦略: 

Cochrane Pregnancy and Childbirth Group’s Trials Register(2011年1月14日)を検索した。

選択基準: 

妊娠中の抗トリコモナス薬を比較したランダム化試験。症候性または無症候性トリコモナス症女性を選択している試験を適格とした。

データ収集と分析: 

2名のレビューアが適格性および試験の質を評価した。

主な結果: 

842例の妊婦を含む2件の試験が選択基準に合致した。両試験で、約90%の女性から治療後腟のトリコモナスが除去された。米国の試験では、16~23週の無症候性トリコモナス症女性が2週間以上の間隔で2回メトロニダゾールによる治療を受けた。本試験は、メトロニダゾールが早期産の減少に有効ではなく、有害性の可能性(リスク比1.78、95%信頼区間1.19~2.66)があったことから、目標とする登録に達する前に中止された。南アフリカの試験は妊娠後期の女性を登録し、有害な臨床アウトカムを示すようなデザインおよび検出力がなかった。今回の更新で同定された最近の2件の研究は、主要な設問に取り組んでいないため除外した。

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