ホメオパシーの陣痛誘発効果を示す十分なエビデンスは存在しない。しかし、妊婦や胎児が危険な状態にある場合、陣痛を誘発(陣痛を人工的に開始)しなければならないことがある。ホメオパシーでは、希釈しなければ何らかの症状が引き起こされる物質を希釈して使用する。その原理は、ホメオパシー物質が身体と自然治癒力を刺激することでバランスを取り戻し、症状を緩和する、というものである。女性133例が参加した2件の臨床試験のレビューにおいて、ホメオパシーの陣痛誘導法としての効果を示す十分なエビデンスは得られなかった。今後もさらなる研究が必要である。
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訳注:
《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD003399】