鍼治療や催眠療法により分娩時の痛みが緩和される可能性があるが、これらの療法や他の補完療法についてはさらなる研究が必要である。
分娩は激痛を伴い、緊張や不安、恐れが痛みを悪化させる。多くの女性は薬剤を使用しない出産を望んでおり、痛みを管理するための代替法を検討している。痛みの管理として、鍼治療、マインド・ボディー療法(心身療法)、マッサージ、リフレクソロジー、植物療法やホメオパシー、催眠療法、音楽療法など多くの代替的手法が試されている。鍼治療と催眠療法は、分娩痛の緩和に役立つかもしれないエビデンスを見出した。音楽療法、マッサージ、リラクゼーション、ホワイトノイズ(白色雑音)、指圧療法、アロマセラピーの効果については不十分ではあるもののエビデンスを認めたが、マッサージや他の補完療法の効果についてはエビデンスは存在しない。
このエビデンスがお役に立ちましたら、コクランへの寄付をご検討ください。私たちは、人々が医療やケアの意思決定をする際に役立つ、利用しやすいエビデンスを作成する慈善団体です。
訳注:
《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2019.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD003521.pub2】