総合失調症に対するニコチン

総合失調症の患者には過度な喫煙行動がみられる傾向があり、他の患者群よりも喫煙率が高い。今回のレビューでは、総合失調症に対するニコチンの作用および向精神病薬の副作用に対するニコチンの影響の確認、またはそのいずれかを検討したランダム化比較試験から質の高いエビデンスを求めることによって、総合失調症患者の喫煙について検討することを目的とした。残念ながら、今回のレビューの選択基準を満たした臨床試験は同定されず、論点を裏付けることも反証を挙げることもできなかった。総合失調症に対するニコチンの作用を調べる質の高いランダム化比較試験が必要である。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD004838.pub2】

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