ヒューペルジンAは中国産ヒカゲノカズラ科トウゲシバ(学名:Huperzia serrata)から抽出され、ADに有益な成分をもつとされている。本レビューでは、AD患者を対象に、ヒューペルジンA群とコントロール群を比較したランダム化試験を検討した。6件の試験が見つかったが、ほとんどの試験の方法論の質は低かった。ヒューペルジンAにはAD患者の全般的な認知機能、全体的な臨床状態、行動障害および機能的能力の改善に有益な効果が多少あるとみられたが、限られた患者数の小規模な試験であり質の低い方法論のため、これらの結果は慎重に評価する必要がある。さらに大規模な、質の高いランダム化比較試験が必要である。
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訳注:
《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.11.24] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD005592.pub2】