口蓋埋伏犬歯の外科的開窓術式における開放法と閉鎖法の比較

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著者の結論: 

本レビューから、現在のところ、歯の健康、審美、経済、患者因子の点で、一方の外科術式が他の方法よりも優れていることを支持するエビデンスが存在しないことが示された。患者を2つの治療群に無作為に振り分けた質の高い臨床試験が実施されるまでは、埋伏犬歯の外科的開窓術式は、外科医と矯正医の個々の選択に委ねられる。

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背景: 

口蓋埋伏犬歯は、母集団の2%から3%の頻度で生じる異常である。この問題の管理には、時間と費用の両方がかかる。犬歯を歯列に並べるためには、外科的露出(開窓)を行った後に、2~3年間の固定式矯正装置による治療が必要となる。英国では、口蓋埋伏犬歯の開窓には、2つの術式が行われている。1つの術式(閉鎖法)では、犬歯を正常な位置に、口蓋粘膜下を矯正移動するのに対して、他方(開放法)では、口蓋粘膜上で正常な位置に移動する術式である。

目的: 

臨床的、患者中心的および経済的なアウトカムが、口蓋埋伏犬歯の開窓術式の'開放法'と'閉鎖法'によって、異なるかどうかを確認すること。

検索戦略: 

MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trials (CENTRAL)とCochrane Oral Health Group's Trials Registerで検索した(2008年2月28日)。出版形態や言語に関しては制限しなかった。

選択基準: 

上顎口蓋埋伏犬歯の外科的治療を受けた患者。年齢、不正咬合、矯正治療の方法には制限をしなかった。片側性と両側性の転位犬歯を含めた。頭蓋顔面の奇形/症候群患者を含む研究は除外した。

データ収集と分析: 

2人のレビューアーが独立して、さらに重複して、研究を評価して、採択した。資料統合は、コクラン共同計画の統計指針に従った。

主な結果: 

この基準をみたす研究はなかった。