胃食道逆流症に対する持続的経管栄養法と間欠的経管栄養法の比較

レビューの論点

継続的また間欠的な経管栄養は、食道へのミルクの逆流を減少させるか?

背景

早産児や低出生体重児は、効果的に吸ったり飲み込んだりできないため、適切に経口摂取できないことが多い。そのため胃の中にチューブを入れて栄養補給(経管栄養)をしなくてははらない場合がある。経管栄養には、短時間(15~30分)でミルクを与える注入法と、数時間かけてミルクを与える連続注入法がある。ミルクの食道への逆流を抑えるには、どの方法が良いのかは不明である。

研究の特徴

検索は2020年7月時点での最新情報である。進行中の試験はなかった。

主な結果

このレビューに含めることができる研究は見つからなかった。早産児や低出生体重児の胃食道逆流を抑制するために、どの方法で栄養摂取を行うのがより効果的かを評価する研究が必要である。

エビデンスの確実性

ランダム化比較試験は見当たらなかったため、どちらの方法がより適切であるかを明らかにするため、十分にデザインされたランダム化試験を実施することを推奨する。

訳注: 

《実施組織》 小林絵里子、冨成麻帆 翻訳[2021.10.19]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《 CD009719.pub3》

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