小児および青少年に対する電子タバコの使用を中止させるための介入は有効か?

要点

現在のところ、小児や青少年における電子タバコの使用を予防または中止させるための介入の影響を評価したランダム化比較試験は発表されていない。しかし、本レビューの論点に対してより多くの回答が得られ、今後の更新に含めるために適格であると思われるこの種の22件の研究が進行中である。

知りたかったこと

小児や青少年の電子タバコの使用を予防したり、中止させるために、介入がどの程度効果的であるかを明らかにしたいと考えた。また、これらの介入が小児や青少年の喫煙に対してどのような効果があるのか、そして介入が小児や青少年の健康や、介入を実施した組織にもたらす影響について知りたいと考えた。

実施したこと

本レビューの論点への回答を得るために、ランダム化比較試験(参加者を2種類以上の治療群に無作為に割り付ける種類の研究)から入手可能なすべてのエビデンスを検索した。

わかったこと

2023年5月1日に検索を行ったが、公表されている研究は見つからなかった。しかし、現在進行中であり、今後の本レビューの更新に含めることができる可能性のある研究が22件見つかった。対象となる研究が見つからなかったため、介入が小児や青少年の電子タバコの使用を防止、または中止する効果については不明である。

本エビデンスはいつのものか?

2023年5月1日時点におけるエビデンスである。

本レビューはリビングシステマティックレビューであり、毎月新しいエビデンスを検索し、関連する新しいエビデンスが特定された時点でレビューを更新している。本レビューの現在の状況については、Cochrane Database of Systematic Reviewsを参照のこと。

訳注: 

《実施組織》小泉悠、阪野正大 翻訳[2024.08.02]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD015511.pub2》

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