イチョウが認知症および認知機能障害に有効であることを確実に示すエビデンスは得られていない。

イチョウはプラセボと比較して安全に使用でき、過剰な有害作用も認められないと考えられる。早期に実施された試験の多くは方法論に不備があり、小規模で、出版バイアスの可能性を除外できない。総じて、イチョウが認知症または認知機能障害の人に対して予測可能な臨床的に意義のある利益をもたらすというエビデンスには一貫性がなく、信頼できない。ごく最近の試験4件中3件の結果によると、イチョウとプラセボの間に差は認められず、1件ではイチョウの治療効果が極めて大きいことが報告された。

訳注: 

《実施組織》厚生労働省「「統合医療」に係る情報発信等推進事業」(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/)[2018.12.25] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、eJIM事務局までご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。eJIMでは最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 【CD003120.pub3】

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