著者の結論:
超早産前の胎児の神経保護を目的とした出生前硫酸マグネシウムの使用を支持する強固なエビデンスはあるが、異なる治療レジメンを比較した試験は1件も終了していない。研究は、母体と乳幼児の両方を対象としたアウトカムを評価する、異なる投与量や他の様々なレジメンの比較をすべきである。
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背景:
超早産前の胎児、乳幼児、小児の神経保護目的の妊娠中硫酸マグネシウムの有効性は、早産リスクがあると考えられる妊婦に投与した場合には確立されている。用量、投与期間、反復投与の使用、時期について、使用するレジメンに関する合意はない。
目的:
早産リスクがあると考えられる妊婦における胎児神経保護において、異なる硫酸マグネシウムレジメンの相対的有効性と有害作用を評価する。
検索戦略:
Cochrane Pregnancy and Childbirth Group's Trials Register(2011年12月31日)を検索した。
選択基準:
早産リスクがあると考えられる妊婦を対象に、胎児の神経保護目的で使用した異なる硫酸マグネシウムレジメンを比較したランダム化試験。クラスター試験を対象に含めることにした。準ランダム化試験やクロスオーバーデザイン試験は除外することにした。全文掲載の論文として発表された試験のほかに、抄録形式のみで発表された試験も対象とすることにした。
データ収集と分析:
2名以上のレビューアが試験の適格性を評価することにした。
主な結果:
適格な終了済試験は同定されなかった。