レビューの論点
我々は、サラセミア患者が自分の疾患をよりよく管理し、鉄キレート療法に対するアドヒアランスを向上させるのに役立つ、コンピューターやモバイル技術(携帯電話やインターネットなど)を使用した介入があるかどうかを検討したいと考えた。
背景
サラセミア患者は、定期的に輸血を受けるため、体内に過剰な鉄が蓄積してしまう。その結果、臓器障害や死亡を含む医学的な合併症を引き起こす可能性がある。体内の過剰な鉄分を除去するために使用される薬がいくつかあるが、これらの治療スケジュールは従うのが難しく、望ましくない副作用が出ることがある。
検索日
エビデンスは2019年6月20日現在のものである。
試験の特性
ランダム化比較試験と非ランダム化化試験の両方について文献を検索したが、組み入れるのに適格なものは見いだせなかった。
主な結果
サラセミア患者のコンピューターおよびモバイル技術を用いた介入戦略に関する適格な研究は見つからなかった。
エビデンスの質
レビューに含めることができる研究は確認されなかった。
《実施組織》 杉山伸子 翻訳、康秀男 監訳 [2020.5.29] 《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。 なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review、Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD012900.pub2》