レビューの論点早産児が直接母乳または哺乳瓶での授乳を開始する準備ができているかどうかを評価するために設計された評価ツールを使用することで、授乳成績は改善され、滞在期間は短縮されるのか?
背景:生後すぐに直接母乳や哺乳瓶での授乳ができるようになる正期産期に生まれた赤ちゃんとは違い、早産児には授乳を覚えるための時間が必要である。これは、生後数日から数週間かかる場合がある。早産児は、赤ちゃんの世話をしている医療従事者が、赤ちゃんの哺乳準備ができていると判断した時点で、直接母乳または哺乳瓶での授乳を開始する。経口哺乳の最適な導入時期は、文献でも臨床上でも明らかになっていない。乳児が乳房から直接あるいは哺乳瓶を使って経口授乳を開始する準備ができているかどうかを評価するために特別に設計された評価尺度は、乳児が経口授乳を開始しても安全な時期を識別するための一貫性を促進する最良の方法として提案されている。
研究の特性この基準をみたした研究はなかった。
主要な結果と結論現在、経口授乳の準備を決定するための評価尺度は限られているが、早産児に対する利益やリスクを評価した研究は見当たらなかった。その結果、早産児に直接母乳や哺乳瓶を導入するタイミングを決める際に、授乳準備ツールが医療従事者のどの程度の助けになるかは不明である。
エビデンスの質エビデンスは見つからなかった。
《実施組織》小林 絵里子、内藤 未帆 翻訳[2020.02.02]《注意》この日本語訳は、臨床医、疫学研究者などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、コクランジャパンまでご連絡ください。なお、2013年6月からコクラン・ライブラリーのNew review, Updated reviewとも日単位で更新されています。最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、タイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください。 《CD005586.pub3》